人生は戦いだ

アラサー元公務員が、再び公務員をめざすブログです

韓国映画「名もなき復讐」☆4.3

新宿シネマートにて本日公開初日の「名もなき復讐」を見た。

 
監督 アンヨンフン
出演 ユンソイ シンヒョンビン
 
狙撃選手だったシンヒョンビンは事故で両親を失って自らも言語障害になり、無気力に工場で働く日々。帰り道暴漢の三人組に強姦され、警察へやっとの思いでたどり着くものの、対応した刑事は言葉をうまくしゃべれないシンヒョンビンを邪険に扱うという最悪の展開。さらに帰宅後暴漢のうちのひとりが待ちかまえていて、、、
 
というようなストーリー。
韓国社会の男尊女卑や法の裁きや制度の問題を提起している作品。
 
シンヒョンビンはひょんなことから連続殺人犯になっていくんたけど、シンヒョンビンをそうさせたのは誰なのか、いやそうせざるを得なかったのではないか、社会が制度がそうさせたんじゃないか、なんてことを思わせる。
 
唯一の親友も同じくDV男と、昇進をちらつかせながら性接待を要求する上司に悩まされていた。
 
この映画はとことん男性を徹底的に悪く描いていてすごくフェミニズムよりだと思った。見てる誰もが女性側に感情移入すると思う。こうした映画がまだまだあるってことは、韓国にはびこる現状もまたひどいものがあるってことなのかな。
 
チョンウヒ主演の「ハンゴンジュ」もレイプされた女の子の実話を描いた話だけど、被害者が被害者として扱われず、むしろ社会も制度も誰も助けてくれず追い詰められるってはなしだと思うけど、韓国社会の実態がこれらの映画に近いのだとしたら、それはもっとたくさんの人に知ってもらわないと、変わっていかないとって自分の国の話じゃないけど、おんなじ女性として思う。

 

ハン・ゴンジュ 17歳の涙 [DVD]

 

同じく女性が連続殺人犯となっていく映画で思い出したのが、シャーリーズセロンが特殊メイクと増量で演じたモンスターという映画。

 

モンスター (字幕版)

 

こちらは性マイノリティや貧困等についての背景があるけれど、彼女をモンスターにしたのは誰だったのか、彼女がモンスターにならざるを得なかったのは何でだったのかってことを考えさせられる映画だったと思う。モンスターは彼女じゃなくて社会そのものがモンスターなんじゃないかと。

田舎町のダサいレズビアンを演じるずんぐりむっくりしたクリスティーナリッチとシャーリーズセロンの交流も見所。

 

名もなき復讐に話を戻すと

 

シンヒョンビンとユンソイの心の交流が描かれているところもこの作品のキーだし見所でもあると思う。ユンソイ姉さんかっこいいし、覚悟を決めたシンヒョンビンの表情にぐっときた。
 
すごく良かった。韓国映画はやっぱりおもしろい。この映画のよかったところはきちんと伏線が張られていて時間軸もストーリー展開も単調じゃなかったし、最後の展開も全く途中ではよめなかったし、きちんと作り込まれているところもよかった。